各言語の案件数や単価で考えよう!

案件数や単価で学ぶ言語を考える

どのプログラミング言語を学習するかは、トレンドだけでなく案件数や単価という現実的な側面から考えることも大切です。そこで、「Java」、「PHP」、「Python」、「Ruby」、「JavaScript」、「C#」、「Swift」の案件数や単価についてご紹介していきます。

各言語の案件数と単価

「Java」の案件は他の言語に比べてもかなり多く、全体の3割程度を占めているともいわれます。Java案件を主に担当しているフリーランスのエンジニアの平均単価は月70万円前後です。近年はAndroidアプリ開発にも「Java」が使われるなど、歴史は古くてもまだまだ衰える気配のない言語です。
「PHP」はWeb開発で広く使われている言語で、Webサイト開発を中心に豊富な案件数が出回っています。割合としては全体の2割近くと「Java」に続いて多く、平均単価は月60万円前後です。案件の内容としては、新規のWebサイト構築やWebサイトのカスタム、WordPressで作られたWebサイトまわりの作業などです。
「Python」は世界的に見るとかなり人気が高い言語ですが、日本ではまだそれほど案件数は増えていません。しかし、平均単価は、月60万円から70万円と「Java」や「PHP」と同水準をキープしています。「Python」の単価が高い背景には、エンジニアの数がまだ足りていないという現状があります。競合が少ない言語なので、安定収入を目指すフリーランスなら狙い目でもあります。
日本人が開発した言語で、ビギナーにも人気が高い「Ruby」の案件数は常に上位をキープしています。習得しやすい言語なだけにエンジニアの数も多く、平均単価は月40万円から50万円と低めです。「Ruby」の需要そのものは若干減少傾向にありますが、案件数にはそれほど影響しておらず将来性についての不安はありません。「JavaScript」の案件数は「Java」や「PHP」に次いで多いとされており、平均単価は月50万円から60万円と手堅いところで安定しています。「JavaScript」のみの案件もありますが、その他の言語も必要になる場合が少なくありません。
「C#」の場合は業界に特化した案件が多く、継続的に受注できる案件が多いのも特徴のひとつです。言語の知識だけでなく業界の知識も併せ持つようにすると、安定的に収入を得られるようになります。「C#」の平均単価は月50万円前後です。「Swift」は2014年にリリースされた新しい言語とあって、案件数はまだそこまで多くない状況です。平均単価も月40万円前後と低く、現段階での魅力は若干薄めのようにも見えますが、将来性という観点で見ると習得しておく価値は十分にある言語といえます。