プログラミングを独学で学ぶことは十分に可能ですが、誰にも頼らずに学びきることは難しいものです。多くのエンジニアは他のベテランエンジニアからのサポートを受けた経験があり、それがエンジニアとして成長するための大きな助けになることを知っています。そこで覚えておきたいのが、プログラミング言語のサポートコミュニティです。
「StackOverflow」は世界中のエンジニアが参加している大きなコミュニティで、世界のプログラミング言語のトレンドを知ることができるひとつの窓口となっています。
「GitHub」は、ソースコードをホスティングできるソフトウェア開発のプラットフォームです。
「StackOverflow」のフォロワーの中で最も多いのが「JavaScript」です。「JavaScript」の次に多いのがJavaで、その差はごくわずかとなっています。「JavaScript」とJavaに需要があることは、多くのエンジニアが現場を経験して肌で感じているところかもしれません。Javaに続く言語としては、「PHP」、「C#」、「Python」、「C++」、「C言語」などがあります。
「SQL」、「Ruby」、「Swift」のフォロワーは少ない傾向にありますが、これら3つの言語に人気がないというわけではありません。「Ruby」はWeb開発に使用されていること、「Swift」は開発から間もない言語であることなどがフォロワー数の少なさに影響していると考えられます。「StackOverflow」での回答率も興味深いものがあります。例えば、「C言語」や「C++」、「SQL」はすべて60%以上の回答率です。正確な質問をするという暗黙のルールがある中でこの回答率が意味するところは、質問者も回答者もそれなりに高い専門性を持っており、プログラミング経験も豊富であるということと考えることもできます。プログラミング初心者に向いているとされる「Python」や「Ruby」の回答率も60%近くと高い水準にあり、その一方で「PHP」の回答率は約50%と低めの水準でした。
「GitHub」で多くの星印がついた人気プロジェクトを言語別に見ると、「JavaScript」の人気が飛び抜けていることがわかります。「JavaScript」はフロントエンドの開発に多く使用されており、バックエンド向けの他の言語と競合関係にないことも人気を押し上げた理由のひとつです。言語別のプロジェクト数からは、「Ruby」や「Objective-C」の人気が「JavaScript」や「Java」には劣るものの、オープンソースプロジェクトの有益性については一定の評価をされていることがわかります。「PHP」は、利用範囲が広いわりにはリソースの数が少ないこともわかります。