「HackerRank」が発表した「2019年の開発エンジニアスキルレポート」は、世界100カ国から集められた71,281人のエンジニアや学生エンジニアが参加した結果を元に集計したレポートです。HackerRankは、エンジニアのスキルをスコア化して採用につなげるプラットフォームです。同レポートによると、1位が「Go」2位が「Kotlin」3位が「Python」という結果になりました。
Go言語やgolangなどと呼ばれる「Go」は、Google社内の開発や生産性向上のために開発されたオープンソースのプログラミング言語です。コードが読みやすい上に機能がシンプルで、機能同士を組み合わせることによって高度な機能を生み出すことができるなど、拡張しやすいプログラミング言語です。「Go」はPHPの代わりとして使用されることも多く、PHPには不向きな処理やエラーチェックが得意で処理速度も早いのが特徴的です。AndroidにもiOSにも対応可能で、WebサーバーやWebアプリケーション、サーバーサイド開発などに使用されています。Google社が開発元ということで世界的に知名度が高まっており、ビギナーにも人気です。「Go」を採用している企業には、メルカリやドワンゴなどがあります。
2011年にJetBrains社が開発した「Kotlin」は、2017年にGoogle社がAndroid開発言語として採用したプログラミング言語です。日本における知名度は世界的に見るとそこまで高くない状況ですが、着実に人気と知名度を上げてきています。「Kotlin」の特徴として代表的なのが、Javaとの互換性があることです。Javaよりも簡潔にコードを書くことが可能で、安全性の面でも高い評価を受けています。Javaから「Kotlin」への移行や併用も可能で、開発の効率化を図ることにも役立っています。「Kotlin」を採用している企業には、Yahooやサイバーエージェント、Uberなどがあります。
数値の解析や統計処理に強い「Python」は、1991年に開発されたスクリプト言語です。ランキングでは第3位となっていますが、日本における知名度は抜群です。AIやIoTの分野の開発に「Python」は欠かせない存在となっており、今後ますます需要が伸びていくことが予想されます。「Python」を使って開発するものは最先端でもコードそのものはとてもシンプルで、ビギナーが学びやすい言語です。「Python」は、YouTubeやInstagramなどのサービスに使用されています。